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東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 茅根研究室

JST ベルモントフォーラム CRA海洋の持続可能性のための超学際的研究「海洋生態系に対する海洋酸性化の影響評価・緩和・適応」(研究代表者:茅根 創)

研究課題の概要

  • 目的 海洋酸性化のサンゴ礁に対する影響を,生物地球化学的に評価する手法を標準化するとともに,海洋酸性化に対する緩和・適応策として,サンゴと海藻を同じ場で養殖・生産する「恩納村モデル」を検証・提案して,他の地域に適用する.
  • 研究の方法 海洋酸性化の革新的モニタリング技術を用いて,沖縄県恩納村をベースに,世界の5つのサイトにおいて,サンゴや藻場による海洋の炭酸系の変化を見積もり,「恩納村モデル」の地球化学的妥当性を評価し,その経済効果や,地域コミュニティへの適用の可能性を評価する.
  • 研究における相手国チームの役割、また国際共同研究における相補関係 日本チームは,海洋酸性化モニタリングのための新しい計測技術を提供するとともに,沖縄県恩納村で「恩納村モデル」を検証し,その社会経済評価を行うとともに,トンガへの適用を検討する.米国チームは,ハワイにおける海洋酸性化とその影響の,生物地球化学的モデリングをベースに,「恩納村モデル」の検証を共同で行う.フランスチームは,「恩納村モデル」の検証に基づいて,インド洋のレユニオン,マヨットにおける適用と,その効果を評価する.
  • 目標、期待される成果、成果の発展・貢献のイメージ 海洋酸性化のモニタリング技術と,サンゴ−海藻共役による「恩納村モデル」を世界に発信することによって,海洋酸性化の緩和と経済効果によって,その課題解決に資する.
  • 研究期間:2020年4月1日〜2024年3月31日
  • 共同研究機関 : 東京大学,Scripps Institution of Oceanography (University of California San Diego), OCEANS IPSL-LOCEAN (Institut de Recherche pour le Développement)